仮想通貨(暗号資産)は投資なのか?投機なのか?始め方についても解説!

「仮想通貨って投資?投機?」

「仮想通貨を始めてみたいけど不安…」

上記のような疑問や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、仮想通貨は投機性が強く、資産形成や資産運用目的の投資としては不向きです。

本記事では、仮想通貨(暗号資産)の投機性が強い理由の他、始めるための手順や仮想通貨を始める上で気を付けるポイントなどを解説しています。

本記事を読むことで、不安なく仮想通貨を始めることができ、仮想通貨の運用も安全に行えるでしょう。ぜひとも参考にしていただけたら幸いです。

※仮想通貨は法律上では「暗号資産」といった名称になっています。仮想通貨と暗号資産は同じもので両者に違いはありません。

仮想通貨(暗号資産)は投機性が強い

仮想通貨(暗号資産)は投機性が強く、資産形成や資産運用目的には不向きと言えるでしょう。短期的に利益を得たいのなら良いですが、長期的に考えた場合はあまりおすすめできません。

見方によっては、価格の乱高下が激しくリスクが高いのは、仮想通貨ならではの醍醐味と捉えることもできます。

仮想通貨が話題になる場合、価格が急上昇している時が多く、その後は大暴落するケースが都度です。よって仮想通貨の価格が急上昇している際は、あえて購入しないのが賢明な選択でしょう。

仮想通貨(暗号資産)の値動きが荒い原因2つ

仮想通貨(暗号資産)の値動きが荒い原因には2つの背景が存在します。1つは「売り手と買い手の需給で価格が決まる」こと、もう1つは「国家による価値の保証がない」ことにあります。

次項では仮想通貨の値動きが荒い2つの原因について、わかりやすく説明していきましょう。

①売り手と買い手の需給で価格が決まる

仮想通貨(暗号資産)は“売り手と買い手の需給”で価格が決まる側面が強いです。なぜなら仮想通貨は、通貨に価値を感じている人の“期待”だけで価格が決まっているからです。

例えば株式の場合、企業が保有する資産を基準にした株価純資産倍率(PBR)といった指標があります。仮想通貨には指標がないので、「売り手と買い手の需給で価格が決まる=値動きが激しくなってしまう」傾向にあるのでしょう。

②国家による価値の保証がない

仮想通貨(暗号資産)は国家による価値の保証がありません。管理者が存在しないため、値動きも好き勝手に変動していきます。よって、仮想通貨の相場は常時不安定な状態です。

円やドルといった通貨は国の信用で価値を安定させています。しかし仮想通貨には裏付けがなく、いつ無価値になるかも分かりません。価格の変動が大きいので、決済手段として使い勝手が悪いのも事実です。

仮想通貨が円のように利用されるには多くの課題があるでしょう。

投機・投資・ギャンブルの違い

投機・投資・ギャンブルの違いは下記の通りです。

投機短期間で大きな利益を得るための手段
投資長期的な目線で利益をコツコツ積み上げていくための手段
ギャンブル短期間で大きな利益を“運”で得るための手段

仮想通貨(暗号資産)は値動きが激しいので投機と考えている人が多いです。

ですが、投機と投資に明確な線引きは無く、投機・投資のどちらもリスクを取って利益を狙うという点では変わりありません。ギャンブルはカジノや競馬といったような、運任せの要素が強くなります。

仮想通貨(暗号資産)は初心者でも簡単に始められる!

仮想通貨(暗号資産)を始めるにあたっては、難しい知識などは必要とせず、初心者でもすぐに始められます。

後述で詳しく解説しますが、仮想通貨取引所に口座を開設し、日本円を入金すれば仮想通貨の売買ができるようになります。口座開設も早くでき、早ければその日の内に取引できるようになるでしょう。

また仮想通貨取引所は「国内」と「国外」がありますが、まずは国内の取引所で始めましょう。海外の取引所は慣れてきた上で興味があれば開設するのがベストです。

仮想通貨(暗号資産)を始めるための手順を解説

仮想通貨(暗号資産)を始めるための手順は下記の通りです。

  1. 仮想通貨取引所で口座を開設する
  2. 開設した口座に日本円を入金する
  3. 仮想通貨取引所で仮想通貨(暗号資産)を購入する
  4. 購入した仮想通貨(暗号資産)で売買する

1つずつ簡潔かつわかりやすく説明していきましょう。

①仮想通貨取引所で口座を開設する

まずは仮想通貨取引所で口座を開設する必要があります。どの仮想通貨取引所も、公式サイトの口座開設申し込みページから口座を開設できます。個人情報を入力し、本人確認書類を提出するだけです。

仮想通貨取引所が申込内容を元に審査し、審査に通れば口座開設完了です。スマホ1つで申し込みから登録まで終えられるので、簡単に口座開設できます。

②開設した口座に日本円を入金する

口座を開設したら、仮想通貨取引所にお金を入金しましょう。入金は専用アプリからでも可能です。入金方法は主に3つあります。

  1. 銀行振込
  2. コンビニ入金
  3. クイック入金(※24時間リアルタイムで入金反映可能)

仮想通貨取引所によって入金方法が異なる場合もあるので、入金方法はあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

③仮想通貨取引所で仮想通貨(暗号資産)を購入する

入金を終えると、実際に仮想通貨(暗号資産)の購入ができるようになります。購入したい仮想通貨を選び、日本円と仮想通貨を交換することで仮想通貨の購入が完了します。

購入の仕方は基本的に下記のようになります。

  1. 購入したい仮想通貨を選択
  2. 数量を入力
  3. 「注文確定」を選択
  4. 購入が完了

④購入した仮想通貨(暗号資産)で売買する

購入した仮想通貨(暗号資産)をもとに、仮想通貨の売買ができるようになります。仮想通貨は年中無休で24時間取引可能なので、自分のライフスタイルに合わせて取引すると良いでしょう。

自分が空いた時間に取引できるのが、仮想通貨ならではの魅力です。なお、スマホアプリを介しておこなえば手軽に売買できますよ。

仮想通貨(暗号資産)を始める上で気を付けるポイント3つ

仮想通貨(暗号資産)は安全性を心掛けておこなえば、大損することはありません。以下3つの点に気を付けることで、適度な範囲で仮想通貨の運用ができるでしょう。

  1. ある程度の知識を頭に入れた状態で始める
  2. 生活資金を仮想通貨(暗号資産)に使わない
  3. 最初は少額から始めるのが無難

1つずつ見ていきましょう。

①ある程度の知識を頭に入れた状態で始める

ある程度の仮想通貨(暗号資産)の知識を頭に入れた状態で始めることをおすすめします。基礎的な知識さえ抑えていれば十分でしょう。仮想通貨に限らず、投資を無知な状態で始めるのは危険です。

最初はビットコインを購入し、慣れてきたらイーサリアムやリップルといった他の仮想通貨を購入するのも良いでしょう。他の仮想通貨を購入する際も、よく調べてその通貨の特徴を理解した上で購入することが大切です。

②生活資金を仮想通貨(暗号資産)に使わない

投資の基本ですが、生活資金を仮想通貨(暗号資産)に使ってはいけません。仮想通貨自体リスクが高い投資であるため、一気に損失が膨らむ可能性も考えられます。

よって、生活費や貯金の資金を使わず、余剰資金を使って仮想通貨を購入すると良いでしょう。3~6ヶ月分の生活費や臨時費用を残しておくことも心掛けましょう。

③最初は少額から始めるのが無難

仮想通貨(暗号資産)やFXなど投機性が高い投資は、少額から始めるのが無難です。

2022年に入ってから1BTC(ビットコイン)は200~400万円台で推移していますが、決して数百万を払わないと買えないわけではありません。仮想通貨は、小数点以下の単位からでも購入可能です。

例えば0.01BTCだと4万円で購入でき、0.001BTCだと4,000円で購入できます。仮想通貨はビットコイン以外にも多くの種類があるので、他の通貨は更に安く購入できますよ。

仮想通貨取引所を選ぶ上で重要視したいポイント3つ

仮想通貨取引所を選ぶといっても、最初はどういった基準で選べば良いか分かりません。仮想通貨取引所を選ぶ上で重要視したいポイントは下記の3つです。

  1. 取扱い通貨の多さ
  2. 信用性・信頼性
  3. 手数料が安い

1つずつ見ていきましょう。

①取扱い通貨の多さ

将来的に仮想通貨(暗号資産)への投資の幅を広げていきたい場合、取り扱い通貨の多さで取引所を決めるのも良いでしょう。仮想通貨はビットコインだけではなく、数千種類もの通貨が存在します。

ビットコイン以外の通貨をアルトコインといいますが、将来性が高そうな通貨を購入することで、大きな利益を得られる可能性も考えられるでしょう。

②信用性・信頼性

仮想通貨(暗号資産)取引所を決める際、信用性・信頼性を一番に重視するのも1つの選択です。信頼性が高い仮想通貨取引所は、金融庁から正式な登録を受けています。逆に考えれば、金融庁から正式な登録を受けていない仮想通貨取引所は避けた方が良いでしょう。

最終的には自身でも色々調べて、最も信用・信頼できそうな仮想通貨取引所に登録しましょう。決める上では多方面から確認することが大切です。

③手数料が安い

手数料の安さも仮想通貨取引所を選ぶ上で重視したいポイントです。手数料が発生しない仮想通貨取引所はありません。

売買するたびに手数料がかかるので、頻繁に売買することを考えている人ほど、手数料を基準にして決めるのが良いでしょう。とはいうものの、どの仮想通貨取引所も大差はありません。

仮想通貨取引所には「販売所」と「取引所」の2つがありますが、販売所は仮想通貨業者と取引するので手数料は高く設定されています。一方で取引所は、ユーザー間で取引するので手数料が安く設定されています。

手数料の安さを求めるのならば、「取引所」がある仮想通貨取引所を選ぶと良いでしょう。

まとめ

本記事では、仮想通貨(暗号資産)の投機性が強い理由の他、始めるための手順や仮想通貨を始める上で気を付けるポイントなどを解説しました。

仮想通貨は確かに相場の動きが激しく乱高下しやすいですが、それを活かして大きな利益を上げることも可能です。

長期的な投資・資産運用には向いていないので、投機感覚でおこなうのが無難でしょう。必ず、余剰資金の範囲で仮想通貨の取引を行うようにしてくださいね。

本記事が少しでも参考になったなら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。