フリーランスとは?フリーランスになるには?わかりやすく解説!

「最近よく聞くけどフリーランスってなに?」
「フリーランスはどうやったらなれる?未経験でもフリーランスになれるの?」
「フリーランスに憧れるが、不安な面も大きい…」

上記のような疑問や悩みを抱えている方も多いことでしょう。

本記事では、フリーランスの概要やフリーランスの主な仕事一覧の他、フリーランスのメリット・デメリットや未経験からフリーランスになる方法などを解説しています。

本記事を読むことで、フリーランスの大まかな全体像を理解でき、未経験からフリーランスになる方法も分かるようになるでしょう。ぜひとも参考にしていただけたら幸いです。

そもそもフリーランスとは?

フリーランスとは、会社や組織に属さず、個人(フリー)で働いている人のことを指します。個人で業務委託契約を結び、成果物を得意先に納品することで報酬を貰う仕組みです。

また、本業の他に副業としてクラウドソーシングなどで収入を得たりしている場合も、フリーランスに該当します。フリーランスは比較的自由に働けるので、自由に生きたい人にとって憧れる働き方でもあります。

フリーランスと自営業の違い

結論から申し上げますと、フリーランスと自営業の違いは“税務署に開業届を出しているか”どうかです。

開業届を提出すると「税法上の区分」が変わり、自営業扱いとなるわけです。つまり、開業届を提出していれば自営業にも当てはまり、かつフリーランスにも当てはまるので、どちらを名乗っても問題ありません。

ただ、開業届を出すと税金面で得をしたり、社会的信用を得られやすかったりするメリットがあるので、開業届は提出しておくのが無難です。

主なフリーランスの仕事一覧

主なフリーランスの仕事は下記の通りです。

  1. ライター
  2. クリエイター
  3. ITエンジニア
  4. コンサルタント
  5. その他

1.ライター

ライターとして活動するフリーランスも多いですが、ライターといっても内容はさまざまです。

ライターの仕事例

  • 編集者
  • Webライター
  • 取材ライター
  • コピーライター
  • ノンフィクションライター
  • 新聞記者など

文章を生業にしたいという人も多く、未経験からライター業に参入するケースも少なくありません。特にWebライターは敷居が低いので始めやすいのが特徴的です。

2.クリエイター

フリーランスのクリエイターとして、下記の仕事例が挙げられます。

クリエイターの仕事例

  • カメラマン
  • デザイナー
  • イラストレーター
  • 音楽家
  • ハンドメイド
  • 陶芸家
  • インフルエンサーなど

クリエイターは専門的な学校や学部を出ているイメージがありますが、全くの未経験から挑戦する人も少なくありません。

独学でノウハウを学んでから独立するといったケースも増えています。他に副業などでアルバイトから始めるケースもあります。

3.ITエンジニア

フリーランスの仕事として、近年需要が伸びているのがITエンジニアです。未経験から独学で学んで始める人も多いですが、IT系は独自の用語や技術を必要とするため、相当な努力を積み重ねる必要があります。

現時点では需要があり年収も高い傾向にありますが、参入障壁が高いため、途中で脱落する人も多いのが実情です。

4.コンサルタント

コンサルタントとは、特定の分野に特化し、顧客にアドバイスを行う仕事です。ITや投資、経営やマーケティングなど、コンサルタントの職種は豊富にあります。

コンサルタントとして成功すれば、年収1,000万円超えも夢ではありません。ただし、豊富な知識や経験・提案力など、その分野で抜き出た存在になる必要があるでしょう。

5.その他

ウーバーイーツや出前館などの配達パートナーをし、フリーランスとして稼ぐ人もいます。他に占い師やインストラクター、ショップ運営やセラピストなど、フリーランスにはさまざまな職種が存在します。

自分の特技や強みを生かした仕事に携わり、フリーランスで活動する人も少なくありません。

フリーランスのメリット・デメリット3選

ここからは、フリーランスのメリット・デメリットについて解説していきます。
まずはメリットから見ていきましょう。

フリーランスのメリット3選

フリーランスのメリットは下記の3つです。

  • 自由に生きられる
  • ストレスが軽減されやすい
  • 自分で仕事を選べる

1つずつ見ていきましょう。

メリット①「自由に生きられる」

フリーランスは個人で活動し、成果を対価として報酬を得るため、労働時間を自分で自由に決められます。ゆえに、時間を対価とする会社員より自由な生き方ができるのがメリットです。

近年は旅行をしながら仕事をするワーケーションや、さまざまな場所で仕事をするノマドワーカーなどがニュースで取り上げられており、フリーダムな生き方に注目が集まっています。

メリット②「ストレスが軽減されやすい」

フリーランスは満員電車や会社の人間関係などから解放されるため、ストレスが軽減されやすくもあります。また、組織に属することが嫌いな人もストレスが大きく軽減されるでしょう。

無駄な飲み会や上司に気を遣いながら仕事をする従来の日々から解放されるだけでなく、自宅でできる仕事も多いので人混みを避けることも可能です。

メリット③「自分で仕事を選べる」

フリーランスは業務委託契約を結んで仕事をするため、仕事を自由に選べます。合わないと感じるクライアントだった場合、仕事をしないといった選択肢も可能です。

会社員時代は、仕事をなかなか断れなかったり、無駄な業務を依頼されたりするケースも少なくありません。

自分でスケジュールを決められるので、まとまった休みを取って自由に休暇を過ごせることもメリットに挙げられるでしょう。

フリーランスのデメリット3選

フリーランスのデメリットは下記の3つです。

  • 自由だからこそ時間やモチベーションの管理が難しい
  • 収入が不安定
  • 孤独感が強くなる

1つずつ見ていきましょう。

フリーランスのデメリット①「自由だからこそ時間やモチベーションの管理が難しい」

フリーランスは自由といったイメージを持たれがちですが、自由だからこそ時間やモチベーションの管理が難しくなります。生活リズムが簡単に崩れてしまうため、自分なりの1日のルーティンを決めておくことが欠かせません。

また、“自由だからこそ束縛される”といった考え方もできるでしょう。会社員は労働時間とプライベート時間が明確に決められており、捉え方によっては自由です。

フリーランスは仕事と休みの線引きが難しく、逆に縛られていると思うことも珍しくありません。

フリーランスのデメリット②「収入が不安定」

フリーランスの大きなデメリットとして、収入が不安定なことが挙げられます。会社員であれば、毎月安定した収入が保障されています。

しかし、フリーランスは業務委託契約を結ぶ形式のため、仕事が見つからなかったり、簡単にクライアントから切られたりすることも。社会保障も貧弱で、けがや病気で入院すると収入が途切れてしまう危険性もあります。

会社員は会社から守られていますが、フリーランスは基本的に守ってもらえない存在です。万が一のリスクを想定した上で日々を過ごす必要があるでしょう。

リスクに備え、NISAやiDeCoなどを活用して資産運用しておくことが大切です。

フリーランスのデメリット③「孤独感が強くなる」

フリーランスは自宅にこもって1人きりで仕事をする人も多く、孤独感がどうしても強くなってしまいます。また、会社員時代の何気ない雑談が懐かしく感じ、寂しくなってしまいがちです。

解決策としては、コワーキングスペースを活用したり、定期的にアルバイトをしたりして、孤独感や寂しさを解消することが大切です。

ただ、さまざまな対策をしても常に孤独感や寂しさを感じるのなら、そもそもフリーランスに向いていない可能性もあります。そういった人は、会社員で再度働くことも視野に入れてみましょう。

フリーランスになるには「開業届」を提出するだけ

フリーランスになるには、「開業届」を提出するだけです。必ずしも提出が必須なわけではありませんが、青色申告制度を利用できるので、税金面で大きく優遇されます。

開業届を提出しなくとも、自分でフリーランスと名乗った時点で“フリーランス”となります。なるのは簡単ですが、フリーランスで生計を立てるのは簡単ではありません。独学だけなど未経験で独立した人は、茨の道が待っていると思っておきましょう。

会社を退職してからフリーランスになる場合は細かい手続きが必要

会社を退職してからフリーランスになる場合、さまざまな手続きが必要となってきます。

フリーランスになる際の手続き例

国民健康保険に切り替える
開業届を提出する
青色申告承認申請書を提出する
事業用の口座を作る
自分のホームページやブログを開設する
クラウド会計ソフトを導入する
名刺を作成する

なお、フリーランスで働く場合、確定申告も行わないといけません。

引用元:所得税等の確定申告とは|国税庁 (nta.go.jp)

確定申告は複雑な手続きなので、独立前に税金や会計の勉強をしておくことをおすすめします。独立後だと、まとまった勉強時間が取れない可能性もあるので留意しておきましょう。

未経験からフリーランスになることは可能

未経験からフリーランスになることは可能です。Webライターやアフィリエイトなど、未経験から参入する人も増えています。

ただ、参入障壁が低い仕事は報酬が低い傾向にあり、思ったより稼げません。途中でリタイアしてしまう人が大半です。

未経験からフリーランスになる上では、なるべく貯金しておくのが得策でしょう。軌道に乗る前は、アルバイトと並行してフリーランスの仕事をする人も多くいます。

未経験からフリーランスを目指す方法

未経験からフリーランスを目指す方法としては、独学で「知識やスキルを習得(インプット)」し、実際に「実務で生かす(アウトプット)」方法がおすすめです。

クラウドソーシングサイトを活用すれば、初心者の方でも簡単に案件を受注できます。ただ、最初は低報酬なことがほとんどなので覚えておきましょう。

本業の間に副業として行うのが無難ですが、思い切っていきなり独立するのもアリです。最初から覚悟を決めておくと、その先にある困難も乗り越えやすくなります。しかし、最初はフリーランス1本だけでは厳しいことを理解しておきましょう。

まとめ

本記事では、フリーランスの概要やフリーランスの主な仕事一覧の他、フリーランスのメリット・デメリットや未経験からフリーランスになる方法などを解説しました。

フリーランスにかっこいいイメージや憧れを持つ人も多いですが、フリーランスで生計を立てることは簡単ではありません。未経験なら尚更です。

フリーランスで成功するには、諦めずに継続して努力することが重要だと思っています。試行錯誤を重ねながら、1歩ずつ成長していく自分を俯瞰して見るのも悪くありませんよ。

またフリーランスは収入が不安定なので、NISAやiDeCoなどを活用し、資産をコツコツと増やしていくことで、生活に余裕を持てるようになります。