全世界で4000万部以上、日本では400万部以上売れている、ロバート・キヨサキ氏が書かれた「金持ち父さん貧乏父さん」という本を読んでみました。金持ち父さんと貧乏父さんがいて、2人のお金に対する考えを比較しながら、お金持ちの考えを知ることが出来るといった構成になっています。
- 今の社会に不満がある方(特にサラリーマンの方)
- とにかくお金を稼ぎたい人
- 今後のためにお金について学びたい学生
上記に該当する方に特におススメの一冊です。それでは、簡潔に本の紹介をしていきたいと思います。
目次
金持ち父さんの六つの教え
・第一の教え 金持ちはお金のためには働かない
・第二の教え お金の流れの読み方を学ぶ
・第三の教え 自分のビジネスを持つ
・第四の教え 会社を作って節税する
・第五の教え 金持ちはお金を作り出す
・第六の教え お金のためでなく学ぶために働く
金持ち父さん貧乏父さんで紹介されている教えを大まかに分けると、上記の6つになります。一つ一つの内容は濃く、従来の考えと正反対の教えもあったりするので、新しい考え方を学ぶことができます。又、自分自身の固定概念も覆されるかもしれません。
金持ち父さん貧乏父さんに学ぶ「お金に対する考え」
“中流以下の人間はお金のために働く”
“金持ちは自分のためにお金を働かせる”
金持ち父さんは、学校で学ぶ “お金のために働く”という考えをキッパリと否定します。
人間は恐怖と欲望を持ち合わせており、お金のために働くという考えの場合、「お金を持たずにいるのが怖い→必死で働く→給料を貰う→欲しいものを買う→お金を持たずにいるのが怖い…」という悪循環に陥るそうです。
私自身、お金のために働くというのが当たり前の考えだったので、金持ち父さんの逆の考えに驚かされました。
金持ち父さん貧乏父さんに学ぶ「お金の流れの読み方」
“資産と負債の違いを知ることが第一”
“資産は私のポケットにお金を入れてくれる
負債は私のポケットからお金を取っていく”
金持ち父さんが述べる資産と負債とは、会計上の事を指しているのではありません。
例えば、会計上では持ち家は資産ですが、金持ち父さんは「持ち家は負債」だと述べています。持ち家は住宅ローンや固定資産税など、支出していく一方で、資産の欄には何も貯まらないから負債だという考えなのです。
金持ち父さん貧乏父さんに学ぶ「自分のビジネスを持つ」
“自分のビジネスを持つ=本当の資産を持つ”
金持ち父さんは自分のビジネスを持つことが、本当の資産だと考えています。では、本当の資産とは何のでしょうか?
1.自分がその場にいなくても収入を生むビジネス
2.株
3.債権
4.収入を生む不動産
5.手形、借用証書
6.音楽、書籍などの著作権
7.その他、価値のあるもの、収入を生み出すもの、市場価値のある物品など
本書の中で、金持ち父さんは上記7つが本当の資産だと述べています。自分がその場にいて、働かないといけないとしたら、それはビジネスではなく仕事だという風に捉えています。自分は働かないが、資産(収入)は増えていく。それこそが、金持ち父さんの言うビジネスなのです。
金持ち父さん貧乏父さんに学ぶ「会社を作って節税する」
“ファイナンシャル・インテリジェンス”
ファイナンシャル・インテリジェンスとは何なのでしょうか?
1.会計力
2.投資力
3.市場の理解力
4.法律力
上記4つの専門的分野の知識から成り立っているものだと本書では述べています。(本書ではこの4つの内容について詳しく記載されています)
要は、上記4つの知識を身につけると、有利な税金対策が出来るということです。
例えば、会社のものは基本的に経費で落とせます。それを活用して、税金を支払う前の収入から経費を落としておくことが出来る、といった内容等を本書では述べています。
金持ち父さん貧乏父さんに学ぶ「金持ちはお金を作り出す」
金持ちはお金を作り出すとは、どういったことなのでしょうか?
本書では、0から作り出すビジネスのことだと述べています。具体的には、投資についての内容が細かく分かりやすく解説されていました。ここでも、ファイナンシャル・インテリジェンスの重要性を述べていました。
また個人的に印象に残ったのは、昔の考え方に固執している人は大勢いる=変化に抵抗する、といった内容の文でした。いつの時代も、変化に対応できる人が成功するのかもしれません。
金持ち父さん貧乏父さんに学ぶ「お金ではなく学ぶために働く」
金持ち父さんは「お金ではなく学ぶために働く」という考えを持っていました。これは一般的な「お金のために働く」といった考えとは真逆の考えです。
広く浅く学ぶことや、長い目で見て学ぶこと。又、専門的な技術の中でもっとも大事なのは売る能力とも述べています。人生で成功するのに必要不可欠なのは、コミュニケーション能力だとも言っていました。
又、成功するうえで必要な管理スキルは
1.キャッシュフローの管理
2.システムの管理
3.人間の管理
とも書いてあります。
金持ち父さん貧乏父さんに学ぶ「実践の書」
実践の書では、大まかに3つに分けて実際に実践する際のアドバイスが書かれています
1.まず五つの障害を乗り越えよう
2.スタートを切るための十のステップ
3.具体的な行動を始めるためのヒント
五つの障害については、大きな障害として次の五つが挙げられています。
- 恐怖心
- 臆病風
- 怠け心
- 悪い習慣
- 傲慢さ
本書ではそれに対するアドバイスなどが書かれています。又、スタートを切るための十のステップ、具体的な行動を始めるためのヒントにもアドバイスが細かく丁寧に書かれています。
ぜひ、各自手に取って実際に読んでいただきたいです。
まとめ
「金持ち父さん貧乏父さん」におけるロバート氏の考え方は、一般社会における考えとは真逆の考えが多いです。その分批判もありますが、正直に勇気ある発言をするロバート氏に対して賞賛の声が多いのも事実です。でなければ、これだけ売れていないと思います。
興味を持った方は、是非読んでみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。