「対面」「リモート」「電話」それぞれのインタビューのやり方とコツを解説!

「インタビューをしたいけど、どうやればいいの?」
「インタビューをする際のコツは?」
「インタビューに不安しかない…」

上記のような疑問や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。いざインタビューをやるとなると、上手くできるか不安になりますよね…

本記事では、インタビューのやり方やインタビューのコツを分かりやすく解説しています。本記事を読むことで、インタビューのやり方やコツを具体的に把握できることでしょう。ぜひとも参考にしていただけたら幸いです。

インタビューと取材の違い

まず、インタビューと取材を混同している方も多いのではないでしょうか?インタビューと取材の違いは「主役が誰(どこ)になるか」の違いです。

インタビューは、「相手(話し手)の言葉」が主役です。一方で取材は、相手が話す言葉の「内容や意味」が主役となります。

インタビューは相手の言葉自体が主役になるからこそ、相手自身の言葉を引き出すことが重要です。話を聞く側(インタビューする側)からの視点で考えると、インタビューと取材には明確な違いがあります。

各インタビュー方法のやり方(特徴)

ここでは、各インタビュー方法のやり方を解説しています。

  • 対面インタビュー
  • リモートインタビュー
  • 電話インタビュー

1つずつ見ていきましょう。

対面インタビュー

対面インタビューとは、直接会ってインタビューする方法を指します。対面で話せるため、深く情報を得られるインタビュー方法です。

その場の空気感も記事に反映できるため、良い記事ができやすくなります。また、取材中以外の雑談で相手と関係も深めやすくなるでしょう。

ただ、移動などで交通費が必要となるため、コストはどうしてもかかってしまいます。遠い場所であるほどコストは高くなるので留意しておきましょう。

リモートインタビュー

リモートインタビューとは、ZOOMなどを使ってオンラインでインタビューする方法を指します。コロナ禍以降、急速に普及したインタビュー方法でもあります。

現地に行く必要がないため、コスト面や時間面でも優れていますし、海外に住んでいる人にも気楽にインタビュー可能です。また、忙しい相手にもインタビューしやすくなるでしょう。

ただ、現地の空気や相手の身振り手振りを直接的に感じられないため、インタビュー記事の質が落ちる恐れも。写真のクオリティも落ちてしまいます。他に機材トラブルなどが起きてしまうことも考えられるでしょう。

電話インタビュー

電話インタビューとは、通話形式でインタビューする方法を指します。

電話インタビューは速報性に優れており、すぐにでも情報が欲しい場合などに重宝されます。対面形式ではないため、コスト的にも優れており、会話形式で進むので進行も早くなるでしょう。

ただ、個人にインタビューする場合は、電話番号を知るのが難しいといった難点も。深くインタビューできるわけではなく、写真も撮れないため、速報性を重視する際に向いているインタビュー方法だと言えるでしょう。

インタビューのコツを場面別に解説!

ここからは、インタビューのコツを場面別に解説していきます。ここで説明するコツは、どんなインタビュー方法においても大切なコツです。

「インタビュー前」・「インタビュー中」・「インタビュー後」の3つに分けて解説していきますので、ぜひとも参考にしてください。

「インタビュー前」のコツ2選

インタビュー前のコツは下記2つです。

  • インタビュー相手をできる限り調べる
  • 質問を作成する

1つずつ見ていきましょう。

インタビュー相手をできる限り調べる

インタビューが決まった際、まず取り組むべきなのが相手を調べる作業です。調べ方には以下の方法があります。

相手の調べ方

  • インターネット(過去のインタビュー記事、ソーシャルメディア、ブログなど)
  • 著作
  • 新聞や雑誌、テレビなど

ポイントとしては、その人を「好きになるため」調べるといった心がけを持つことです。好きになれる要素がなさそうでも、必ず一つは好きになれる要素があります。

下調べができないタイプの相手であれば、「きっとこういう人なんだろうな」とその人の人物像をイメージしましょう(できれば何パターンも用意しておく)

質問を作成する

インタビューするにあたり、質問作成は最終準備でもあります。質問を考える際は、記事や媒体の目的を考慮しながら考えることが欠かせません。

「聞かなければならないこと(インタビューの目的を達成するための質問)」・「聞きたいこと」を分けて作成していくのがおすすめです。相手が何を考え、何を感じているのか、それを言葉で引き出せるような質問を用意しましょう。

「インタビュー中」のコツ5選

インタビュー中のコツは下記5つです。

  • 最初は答えやすい質問をして雰囲気を良くする
  • 自分は「聞き手側」なのだと理解する
  •  インタビュー相手の話を深堀りする
  •  沈黙の場面があっても焦らない
  • ありがちな質問は避ける

1つずつ見ていきましょう。

最初は答えやすい質問をして雰囲気を良くする

インタビュー冒頭は答えやすい質問をし、雰囲気を良くすることをおすすめします。雰囲気を良くするために、最初は相手をリラックスさせるような質問をしましょう。

具体的には、相手が「はい」か「いいえ」で答えられるような質問です(クローズド・クエスチョン)

ただし、クローズド・クエスチョンをしすぎると尋問のようになってしまう他、深い話も聞けません。あくまでも、雰囲気を良くする(相手をリラックスさせる)目的として使いましょう。

自分は「聞き手側」なのだと理解する

当たり前のことかもしれませんが、自分は「話し手」ではなく「聞き手」だと強く意識しましょう。聞く際に関しても、相手の目を見ることを心がけましょう。

また、相づち・うなずきも欠かせません。こういった動作は「あなたの言葉を聞いてますよ」とアピールするために行います。

他に、よく笑うことも大切です。例え冗談で面白くないエピソードだとしても、声をあげて笑いましょう。相手に気持ち良くなってもらうことで、本心や貴重な話を聞ける可能性も高まります。

インタビュー相手の話を深堀りする

インタビューにおいては、相手の話を深堀りすることで具体的な情報を得やすくなります。曖昧な回答や浅い回答だったとしても、深く掘ることにより、具体的な回答を導き出せるのです。

なお、話を深堀りする際は下記のことを意識しましょう。

5W1H一例
Who(誰が)誰が提案したのですか?
When(いつ)具体的には、いつ決意したのですか?
Where(どこで)どこで学んだのですか?
What(なにを)結果までの仮定では何を重視しましたか?
Why(なぜ)なぜ、そう考えたのですか?
How(どのように)どのようにして目標を達成したのですか?

沈黙の場面があっても焦らない

お互い沈黙になった場面で、焦ってしまうのは分かりますが、沈黙になっても焦らず心に余裕を持ちましょう。

なぜなら、相手が回答を考えている可能性があるからです。焦って次の質問に移行してしまったとして、「もっと相手の話を引っ張れたのに…」と後悔するかもしれません。沈黙になったとしても30秒くらは待ってみましょう。

ありがちな質問は避ける

インタビューの目的において欠かせないのなら別ですが、ありがちな質問はなるべく避けるようにしましょう。

ありがちな質問とは、相手がインタビューで何度も聞かれているような質問です。確かに優等生な答えが返ってきて記事にしやすいですが、面白みが全くありません。相手にファンの読者がいたとして、その記事を読んだらがっかりすることでしょう(何度も読んでいるため)

ありがちな質問は、重要でないなら時間の無駄になるため、なるべく控えましょう。

「インタビュー後のコツ」2選

インタビュー後のコツは下記2つです。

  • インタビューが終わっても油断しない
  • インタビュー相手に必ず感謝の気持ちを伝える

1つずつ見ていきましょう。

インタビューが終わっても油断しない

インタビューが終わっても油断しないことが大切です。なぜなら、インタビューが終わった後に、また違った話が相手から聞ける可能性もあるからです。

インタビューが終わると緊張も緩くなるので、本音やプライベートなどを話してくれることも。最後の最後まで、インタビューは続いているのだと認識しておきましょう。

インタビュー相手に必ず感謝の気持ちを伝える

インタビューが終わった後、相手には必ず感謝の気持ちを伝えましょう。「今日はありがとうございました」・「今日は勉強になりました」・「楽しかったです」など、感謝の気持ちが伝われば言葉自体は何でもいいです。

相手にも好印象を与え、また依頼をしたら快くインタビューを受けてくれるかもしれません。他に、良いインタビュー相手を紹介してくれるかもしれません。何より、インタビューする側・される側の双方が幸せな気持ちになれるでしょう。

インタビューでよくあるQ&A

Qインタビューにおける最初の挨拶の仕方は?

A.最初は笑顔で「今日はよろしくお願いします」・「今日はお時間を取っていただきありがとうございます」などと挨拶しましょう。

ちなみに、服装はインタビュー相手に合った服装をすると良いでしょう(例:若いタレント相手ならカジュアルに、一般企業の人ならスーツでなど)

Qインタビューにおける最後の挨拶の仕方は?

A.協力してくれた相手に「インタビューをさせていただき、ありがとうございました」といった感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

心の底から思い、相手を尊重する心がけを忘れずに言えば、きっと感謝の気持ちが届くはず。

Qインタビューで1時間に質問する数はどれくらい?

A.結論から言えば、質問数は「多ければ多いほど」良いです。ただそれだと抽象的なため、具体的な数字を出すと、10種類ほどの質問(1つ5分と仮定して)を用意しておくのが望ましいでしょう。

質問の回答が短いケースなどを考慮すると、20~30種類の質問を考えていた方が安心です。また、質問には必ず優先順位をつけておくことも忘れずに。

Qインタビューをする際マナーとして大切なことは?

A.インタビューのマナーとして欠かせないのが、相手を尊重することです。誰であっても絶対に上から目線になってはいけません。

他に、今回の趣旨をインタビュー前にキチンと説明しておくのもマナーの一環です。レコーダーで録音する場合、インタビュー前に許可を取るのが礼儀とされています。

まとめ

 

本記事では、インタビューのやり方やインタビューのコツを分かりやすく解説しました。インタビューは何度も経験することで上手くなっていきますので、最初は上手くいかなくても落ち込まないようにしましょう。

なお、上手くインタビューできただけでは良い記事になりません。なぜなら、インタビュー内容を文章に起こす作業が必要不可欠だからです。

この文章に起こす作業において、言葉を加工したり不必要な部分を省いたりと、書き手の技量が試されてきます。文章に起こす作業においても、何度も経験することで上手くなっていくでしょう。

インタビュー上達の道として、他のインタビュー記事を読みあさってみるのもおすすめです。