売上総利益(粗利)とは?計算方法についても分かりやすく解説!

売上総利益(粗利)とは、売上から仕入分に係る費用を引いた後の金額です。一般的には売上総利益にあたる部分を「利益」と呼んでいます。

式に表すと下記の通りです。

  • 【売上―原価=粗利(売上総利益)】

売上総利益も粗利も同じ意味ですが、貸借対照表や損益計算書に馴染みがある人は、粗利と呼ぶ割合の方が高く感じます。

売上総利益(粗利)が低いと薄利多売になる

仮に自分で会社を経営していて、1つあたりの粗利が下記の様になるとします。

  • 1,000円の売上(100%)―900円の原価(90%)=100円の利益(10%)

粗利が低いと薄利多売になってしまい、より多くの商品を売らなければなりません。粗利が低いことに悩んでいる場合、1つあたりの単価を上げるか、原価を抑える必要がでてきます。

薄利多売の代表格として、スーパーや牛丼屋が挙げられるでしょう。価格競争に巻き込まれてしまうので、生き残るのが非常に難しくなります。

安さではなく価値で勝負する

話は逸れますが、商売においては安さではなく、価値で勝負することをおすすめします。

安さで勝負してしまうと、どうしても価格競争に巻き込まれてしまい、1つ当たりの利益は低くなってしまいます。

同業他社にはない付加価値を付けることで、価値を高めていき、価格が高くても購入してくれる顧客を多く獲得することが大切です。

売上総利益(粗利)の計算方法

計算方法は難しくなく、誰でも簡単に求められます。粗利の計算方法は【売上―原価】です。

商品の売上が1,000円、原価が700円だったとしましょう。

  • 1,000―700円=300円

粗利は300円になります。次に粗利を計算した上で、粗利率を求めます。

粗利率は【(粗利÷売上)×100】で求めることができます。

  • (300÷1,000)×100=30%

よって粗利率は30%になるのです。

原価700円の物を1,000円で売った場合、粗利は300円で粗利率は30%です。

まとめ

  1. 「売上―原価=粗利(売上総利益)」、つまり売上から仕入代など原価を引いた数字
  2. 「1,000円(売上)―700円(原価)=300円(粗利)」
  3. 粗利率は「(粗利÷売上)×100」で求める
  4. 「300円(粗利)÷1,000円(売上)×100=30%(粗利率)」

商売をする上で粗利を理解しておくことは大切です。粗利が低いことに気付かないままだと、いつまで経っても収入は増えません。

適切な粗利を常に把握することが、ステップアップへの近道になるでしょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。