28歳での転職は遅いのか?男女別の注意点やスキルなしで転職する方法も解説!

「28歳で転職は遅いの?」

「28歳で未経験かつスキルがなくても転職できる?」

「28歳で転職を成功させるには?」

上記のような疑問や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。結論から申し上げますと、28歳で転職は遅くありません。

本記事では、28歳で転職が遅くない理由や28歳で転職を成功させやすい人の特徴、28歳未経験で転職する方法などを解説しています。

本記事を読むことで、28歳の転職は何が重要なのか、その大まかな概念を掴めるようになるでしょう。

28歳での転職は遅いのか?

引用元:厚生労働省 令和元年「年齢階級別転職入職率」

28歳での転職は遅くありません。厚生労働省の令和元年「年齢階級別転職入職率」によると、25~29歳の転職者は男性で13.4%と年代別で3番目に高く、女性(一般)も14.7%と年代別で3番目に高い結果となっています。

男性は30~34歳の転職率が11.0%、35~39歳の転職率が8.9%と、40代までは転職をする割合も一定数います。

なお、25~29歳の女性はパートへの転職率が25.4%であり、女性(一般)よりも10%以上高くなっているのが特徴的です。また、女性(一般)においても30~34歳の転職率は9.6%と、25~29歳と比べて5%も低くなっています。

【男性】28歳の転職時に気をつけたいこと

男性が28歳の転職時に気をつけたい点は、将来家庭を持つことを考えている場合、家庭を養っていけるほどの年収かどうかです。家庭を持つとなると、基本的に住宅ローン・教育費と大きな出費が重なります。また、同時に老後資金も貯めておく必要があります。

また、年功序列で給料が決まりやすいのか、成果で給料が決まりやすいのか、どちらのタイプを求めるのかも決めておきましょう。長期的な将来を見据えた転職をすることで、ライフプランの設計もしやすくなるでしょう。

【女性】28歳の転職時に気をつけたいこと

28歳の女性は転職の際、子どもがいたり、子どもがほしいと考えていたりする人は、出産や育児の制度がキチンと整備されているかチェックしておきましょう。同時に、仕事と育児を両立させる計画を立てておくのが望ましいです。

結婚している場合、出産や育児で懸念されるケースも多く、出産や育児を控えている場合は両立計画を面接の時点で話しておくと安心です。

転職してすぐに育休や産休に入るのではなく、「ある程度仕事を覚えるまでは働く」といった計画であれば、企業側から信頼されやすくなります。同時に、育休や産休明けでもすぐに仕事の感覚を取り戻しやすくなるでしょう。

28歳で転職回数が3~4回目になると採用で不利になりやすい

28歳で転職回数が3~4回目になると、採用で不利になりやすい側面もあります。大卒で就職したとして、1~2年に1回は転職しているため、面接官に悪印象を与えやすくなります。

そのため、納得できる理由を面接官に説明し、不利な側面をカバーすることが欠かせません。なぜ転職を繰り返したのか、そしてなぜ今回応募したのか、後ろ向きではない前向きな理由を説明しましょう。

28歳で転職を成功させやすい人の特徴とは?

28歳で転職を成功させやすい人の特徴は下記の4つです。

  1. 長期的なビジョンを描けている
  2. 素直さを持っている
  3. 即戦力となるスキルがある
  4. 社会的な常識や一般スキルが身に付いている

1つずつ見ていきましょう。

1.長期的なビジョンを描けている

長期的なビジョンを描けているほど、転職を成功させやすくなります。なお、ビジョンは自分本位では意味がありません。自分から見た視点ではなく、企業視点でビジョンを考えることが重要です。

長期的に会社へどう貢献していけるのか、企業側の目線に立ってビジョンを描きましょう。

2.素直さを持っている

素直さを持っている人は、どこの職場でも好感を持たれやすいです。素直さがある人は、でのやり方に捉われず、どんどん新しい職場の考えを吸収させていくからです。

転職者によっては、前の職場のやり方を新しい職場で突き通そうとする人も少なくありません。頭が固くて融通が利かない人材より、素直な人材の方が評価されるのは明らかでしょう。

3.即戦力となるスキルがある

即戦力となるスキルがあれば、転職の成功確率は高くなります。特にニーズがあるスキルは、企業間による採用競争も激しくなり、大幅な年収アップを見込めます。

例えば、2021年4月~6月のITエンジニアの賃金は、前年同月比と比べて33.4%もアップしました(参照元:IT人材の転職、3割超が賃金増 過去最高 民間調べ: 日本経済新聞 (nikkei.com))

4.社会的な常識や一般スキルが身に付いている

28歳で社会的な常識や一般スキルが無い場合、どの会社も欲しいと思わないのが実情です。社会における一般スキルとして、下記のことが挙げられます。

社会における一般スキル

  • 現状を把握し、課題を明らかにする能力
  • 仕事の計画・実行力
  • 実際の進行における調整・管理、イレギュラーへの対応力
  • 社内外のコミュニケーションや部下のマネジメント

引用元:厚生労働省ポータブルスキル活用研修

しかし、全ての一般スキルが身に付いている人はなかなかいません。これまで社会人として働いてきた中で、ポータブルスキルを発揮したシーンを強みとしてアピールしていきましょう。

28歳スキルなし(未経験)でも転職可能?

28歳でスキルがない(未経験)場合でも転職可能です。注意点として、会社がどういう人材を求めているかに注目しましょう。

ITなどの専門的スキルが必要だと募集要項に書かれていた場合、スキルや経験がないと転職することは難しいでしょう。

スキルを必要とする仕事でも、未経験OKと記載されていれば転職できる可能性はあります。スキルなしで転職したい場合、スキルを身につけるために行動していることをアピールすることで、印象アップにつながりやすいです。

ハローワークの公的職業訓練を利用することも選択肢に

未経験かつスキルなしで転職を検討している人は、ハローワークの公的職業訓練を利用するのもアリです。公的職業訓練では、即戦力となるスキルを身につけられたり、資格を取得できたりします。

公的職業訓練は求職者に向けた制度であり、失業給付を受けながら受講できるのが特徴的です。つまり、スキルを学べる上にお金も受け取れる制度でもあります。

働きながらスキルを学ぶのは大変ですが、公的職業訓練を利用することで、スキルや資格取得だけに時間を費やせるでしょう。

ITや医療事務・電気設備技術など幅広いコースが用意されており、事務作業に必要なスキルなども学べます。

厚生労働省 令和元年 公的職業訓練について

28歳で公務員に転職はできるのか?

28歳で公務員に転職することは可能です。ただ、試験ごとに年齢上限が異なるため、自分が受けたい試験の上限が何歳までか調べる必要があります。

地方公務員においては、都道府県および各市区町村の市役所が独自に年齢上限を定めているため、希望の地域が年齢上限をオーバーしていたとしても、他の地域だと年齢上限内の可能性も大いにあるでしょう。

まとめ

本記事では、28歳で転職が遅くない理由や28歳で転職を成功させやすい人の特徴、28歳未経験で転職する方法などを解説しました。

28歳で転職するのは遅くありません。むしろ、定年が65歳まで義務化されたことや労働人口の減少などで、転職における年齢という壁が無くなってきています。

なお、新しいことへ挑戦するにあたり、早いも遅いもありません。ぜひとも自信をもって転職活動に臨みましょう。