「冷凍食品を作る冷凍設備には何が必要?」
上記のような疑問・悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。冷凍食品を消費する側ではなく、作る側に回ったとき、途端に何が必要か曖昧になりますよね。
この記事では、冷凍食品を作る上で必要となる冷凍設備や、その他の必要設備についても分かりやすく解説しています。この記事を読むことで、冷凍食品の定義・作る上での必要設備が簡潔に分かるようになるでしょう。
ぜひとも参考にしていただければ幸いです。
目次
冷凍食品の定義4つ
冷凍食品を作るにあたり、そもそもの冷凍食品の定義は下記の4つです。
- 冷凍前に下処理がされている
- 急速冷凍されている
- 適切に包装されている
- マイナス18℃以下で保管されている
このうち冷凍設備を使用するのは、2と4になります。4は一般家庭と同じで、冷蔵庫に保管しておくだけで大丈夫です。冷凍した状態かつマイナス18℃以下で保管することにより、食品が腐るのを防ぐ効果があります。
なぜマイナス18℃以下かと言えば、アメリカで実施した調査が根拠になっており、先進国の基準は統一でマイナス18℃以下となっているからです。次項では2の急速冷凍について解説していきましょう。
食品を急速冷凍するには「急速冷凍機」が必要
食品を急速冷凍するにあたり、専用の急速冷凍機が必要です。食品の品質を保つためには、急速冷凍しなければなりません。
この“急速”という部分が大切で、急速冷凍することで食品の劣化を最大限に抑えられます。急速冷凍の方法はエアーブラスト方式(冷風を当てて冷凍する方法)、リキッド方式(液体につけて冷凍する方法)の2つが主流です。
冷凍設備以外で必要な設備について
冷凍食品を作る上で、必要となるのは冷凍設備だけではありません。例として、下記の3つも必要になるでしょう。
- 一般的な調理機材
- 過熱した食品を冷ます機械
- 食品用温度計(専用の温度計)
1つずつ見ていきましょう。
①一般的な調理機材
最初に食品の下処理(余計・食べられない部分を除く)作業をする必要がありますが、下処理作業には一般的な調理機材が必要不可欠です。特に専門的な調理機材は必要とせず、冷凍したい形状を作れる調理機材さえあれば問題ありません。
②過熱した食品を冷ます機械
加熱した食品を冷凍する際、ある程度冷却してから急速冷凍機を使うのが一般的です。食品を冷ます方法でメジャーなのは「チラー」ですが、急速冷凍機に付随している場合も多いです。
また氷や送風機など、さまざまなやり方で冷却して問題ありません。
③食品用温度計(専用の温度計)
急速冷凍機を使って急速冷凍を行う際は、食品の品温を計測できる専用の温度計を使いましょう。なぜなら本当に冷凍できているか確認する必要があるからです。
簡易温度計は、計測するたびに冷凍機を開けて食品を取り出すので、手間がかかりますし正確なデータが得られません。よって食品用温度計(専用の温度計)を購入するのが望ましいでしょう。
まとめ
この記事では、冷凍食品を作る上で必要となる冷凍設備や、その他の必要設備についても解説しました。
昨今では冷凍自販機の人気など、冷凍食品ブームが起きつつあります。冷凍自販機を設置する飲食店も増加傾向にあり、冷凍食品ビジネスに火が付くのも間近ではないでしょうか。
この記事が少しでも参考になったなら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。