「マンションを購入したのは良いけど、思ったより経費が掛かるんだな」と感じる人も多いはず。マンションにかかる経費として主に、管理費・修繕積立金・固定資産税の3つが挙げられます。
この記事では、マンションにかかる経費について細かく解説していますので、経費について詳しく知りたい方は是非とも参考にしてください。
目次
管理費とは共用部分の維持・管理のための費用
管理費とは、マンションの共有部分を維持・管理するための費用です。マンションの廊下の電球やエレベーターの設備点検費など、用途は多岐に渡ります。
住民が共有で使用する箇所を維持するための費用を管理費と言います。
マンションの劣化を抑えるにあたり管理費は必要不可欠
管理費は月1~2万円ほどですが、安ければ安いほど良いという訳ではありません。住みやすいマンションを維持するためには、管理をキチンとしなければいけないからです。
管理費が安いと充分な管理が出来ていない可能性もあります。住みやすいマンションを維持するためには、管理費が必要不可欠です。
修繕積立金とは将来の修繕のために積み立てていく費用
修繕積立金とは、マンションに大規模修繕に備えて日頃から積立しておく費用です。修繕積立金の毎月の積立額の平均は約1万円と決して安くはありません。
管理費は共用部分の日常的な管理に対し、修繕積立金は10年、20年後といった大規模修繕を見据えて積み立てていくのが特徴的です。
分譲マンションは10~15年の周期で大規模工事をおこなう所が多い
分譲マンションは10~15年の周期で大規模工事をおこなうところが多いです。資産価値を下落させないために、外壁や屋根の大規模修繕をおこないます。
中古マンションを購入するなら、大規模修繕が終わった後に購入するのがおすすめです。新築時より価値は下落していますが、大規模修繕をキチンとおこなっていれば新築時と比べても見劣りしないでしょう。
管理費・修繕積立金は将来的に値上がりしやすい
管理費や修繕積立金は将来的に値上がりしやすいです。管理費は築年数が経つに連れ、補修箇所が増えてきますし、消費税の増税など社会情勢の影響も受けやすいからです。
修繕積立金は「段階増額積立方式」を採用しているところが多く、段階増額積立方式は5年程度ごとに値上がりしていきます。管理費・修繕積立金ともに将来値上がりするものだと捉えておきましょう。
固定資産税とは土地や建物を所有しているとかかる税金
固定資産税は土地や建物の所有者に対してかかる税金であり、その年の1月1日時点での所有者が納めなければいけません。固定資産税は市町村に納める税金です。
マンションについては、敷地面積を総度数で割った所有面積が土地部分になります。固定資産税は住んでいる地域や築年数、平米数によって大きく変わります。
固定資産税の計算方法
固定資産税は「固定資産課税評価額×税率」で計算して求めます。税率は自治体によって違いはあるものの、1.4%が標準です。
固定資産税評価額は各市町村が、公示地価(国が公表している土地の価格)の7割を目安として決めています。軽減措置もあり、平米数や築年数によって変わるので、計算が非常に複雑でややこしいです。
疑問点がある場合は、納税通知書を発行している地域の管轄に連絡するのが手っ取り早いでしょう。近所の不動産業者に相談へ行くのもアリです。